本をダウンロードして印刷する
本が仕上がったら、エディターの外に出したくなります。手元に残したり人に送ったりするファイルとして、そして多くの場合は、手に取れる一冊として。ここでは PDF の書き出し、ふさわしい設定の選び方、そのファイルを印刷所に持ち込んだときに何が起きるかを説明します。
PDF に書き出す
エディター上部の PDF に書き出しを押します。左上の本メニューにも同じ操作があります。
小さなダイアログが開き、設定が二つあります。カラーモードと解像度です。この二つで、ファイルが画面向けになるか印刷向けになるかが決まります。初期値のまま進めず、三十秒だけ考えてみてください。
選べる内容はプランによって異なります。Starter は RGB・100 DPI、Creator は最大 300 DPI、Master Pro ではさらに CMYK と 500 DPI が使えます。月の書き出し回数も違い、Starter は 3 回、Creator は 15 回、Master Pro は無制限です。本がどの段階でも、ダウンロードすれば 1 回の書き出しと数えます。
カラーモード:RGB か CMYK か
| モード | 選ぶ場面 |
|---|---|
| RGB | 画面で読む本です。家族に送る、タブレットで開く、メールに添付する。画面は RGB で色を混ぜるので、イラストが生成されたときの明るく光るような色合いがそのまま残ります。 |
| CMYK (印刷用) | 紙に刷る本です。インクは CMYK で混ざり、印刷所が求めるのもこちらです。CMYK で書き出すと、画面で確認した色が、刷り上がりの色に近くなります。 |
正直に言うと、紙はバックライトのある画面ほどの色を出せません。とても鮮やかで彩度の高い色は、何をしても印刷ではやわらかくなります。CMYK を選んでおけば、それを注文の後ではなく前に確かめられます。
解像度:100・300・500 DPI
DPI は、印刷した 1 インチにどれだけの細かさを詰め込むかを表します。細かいほど本はくっきりしますが、ファイルも重くなります。
| 設定 | 用途 |
|---|---|
| 100 DPI | 画面専用。送ったり確認したりするための軽いファイルです。印刷には使わないでください。紙に刷るとぼやけて、ドットが目立ちます。 |
| 300 DPI | 印刷の標準。ほとんどの印刷所が受け付ける最低ラインで、ファイルサイズも扱いやすい範囲に収まります。 |
| 500 DPI | 最高画質で、おすすめの設定です。記念の一冊や大きな判型など、イラストの細部まで見せたいときに。 |
どの組み合わせを選ぶか
| やりたいこと | 書き出し設定 |
|---|---|
| 家族に送る、タブレットで読む | RGB、100 または 300 DPI |
| 家庭用プリンターやコピーショップで刷る | CMYK、300 DPI |
| 印刷所で部数を刷る、記念の一冊をつくる | CMYK、500 DPI |
| オンデマンド印刷サービスにアップロードする | CMYK、300 または 500 DPI(先にサービス側の上限を確認) |
PDF を印刷に出す
いまの AnyTale が渡すのはファイルまでで、印刷はどこでも好きな場所でできます。実際には、次の三つのどれかになるでしょう。
- 家庭用プリンター — 寝る前に読む一冊を刷るなら十分です。色は多少ずれますし、両面印刷に対応していないプリンターなら片面刷りになります。
- 町の印刷屋やコピーショップ — 紙も製本も上質で、刷る前にファイルに問題がないか相談できる人がいます。
- オンデマンド印刷サービス — きちんと製本された本がほしいとき、あるいは販売したいときの道です。いちばん一般的なのは Amazon KDP です。
どこを選んでも、印刷所には独自の条件があります。リストから選ぶ仕上がりサイズ、イラストが紙の端まで届くなら塗り足し、そして大事なものがノドに隠れない幅の余白です。これは AnyTale ではなく印刷所の条件なので、書き出す前に入稿の仕様を確認してください。
ファイルサイズに注意
高い解像度とページ数の多いフルカラーの本が重なると、ファイルはすぐに大きくなります。印刷サービスはアップロードの容量に上限を設けています。たとえば Amazon KDP は 650 MB を超えるファイルを受け付けず、解像度が高すぎると処理がタイムアウトすることがあると注意しています。
書き出したファイルが上限に近いなら、500 DPI から 300 DPI に下げてください。絵本なら違いはほとんどわからず、ファイルは半分ほどになることもあります。
近日公開:AnyTale から印刷した本を注文
いまのところ、ファイルから紙の本までの道のりは、ご自身で進んでいただくことになります。現在、オンデマンド印刷サービスとの連携を準備しています。実現すれば、PDF を書き出してどこかにアップロードしなくても、AnyTale から直接、印刷した本を注文できるようになります。
それまでは、CMYK で書き出し、印刷所の仕様に沿うことが、満足のいく一冊にいちばん近い道です。
ヒント:まとまった部数を注文する前に、まず一冊だけ刷ってみてください。色や紙、イラストがノドにどうかかるかは、画面で見るのと手に取るのとではまったく違います。それを一冊で知るほうが、五十冊で知るよりずっと安く済みます。
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