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ページとレイアウト

ページは本の骨格です。最初の一文を書くより、最初のイラストをつくるより先に、ページがどう増え、どう並べ替えられ、どう飾られるのかを知っておくと楽になります。ほかのものはすべて、その上に載るからです。ここではページストリップ、ページの操作、テンプレート、背景、レイヤー、本の判型を扱います。

ページストリップ

エディターの下端にあるページストリップは、本全体を一度に見せてくれます。先頭が表紙、そのあとに各ページのサムネイルが、読者が見る順番で並びます。

  • サムネイルをクリックすれば、そのページへ直接移動します。
  • 編集中のページは強調表示されるので、いまどこにいるかが常にわかります。
  • ストリップの末尾にある + で新しいページが増えます。

ストリップは、作業中の目次だと思ってください。本の重心が偏っているとき——中身の詰まったページが三つ続いて、次が素っ気ない——気づくのはキャンバスより先にここです。

ページを増やす、複製する、並べ替える

ページを選ぶと、キャンバスの上にページ操作の列が出ます。

操作できること
並べ替えページを上下に動かし、物語の中での位置を変える。
複製ページをまるごと複製する。レイアウトもテキストボックスも画像も一緒に。
コピーページをコピーして、中身をほかの場所で使い回す。
ロック仕上がったページを、うっかりの編集から守る。
削除ページを本から取り除く。

いちばん使われていないのが複製です。すでに手をかけたページ——文章を置き、人物をポーズさせ、背景を選んだページ——があるなら、それを複製して中身を差し替えるほうが、次のページをゼロから組むよりずっと速く済みます。おまけに本の見た目がそろいます。絵本では、これがほかのどんな形式よりも効きます。

表紙

表紙はストリップの先頭にあり、ほかのページとは少し扱いが違います。読者が最初に見るのが表紙で、ダッシュボードにも、書き出した PDF にも表紙が出ます。

タイトル、著者名、そして強いイラストを一枚。詰め込みたくなるのはこらえてください。はっきりした絵と読めるタイトルの表紙は、盛り込みすぎた表紙にほぼ必ず勝ちます。サムネイルの大きさなら、なおさらです。

テンプレートから始める

白いページが重いときは、左のツールバーのテンプレートを開きます。テンプレートは、文章と画像の置き場所があらかじめ配置されたページレイアウトです。いまのページに適用して、自分の中身で埋めていきます。

テンプレートは本のリズムを保つのに向いています。二つ三つ選んで交互に使うほうが、一ページずつ別々にデザインするよりまとまります。

近日公開:Amazon KDP 向けの印刷用テンプレート

開発中。 Amazon KDP のペーパーバックの判型に合わせたテンプレートを用意しています。AnyTale でつくった本を、組み直さずにそのまま印刷に回せるようにするためです。

その一部はすでに使えます。本メニューでセーフエリアをオンにすると、文章と人物をどこまでに収めるべきかがページ上に表示されます。テンプレートが足すのは二本目の線——紙が実際に断裁される位置——で、KDP の判型ごとの寸法に合わせます。両方を作業中に見られるので、アップロードしてから切れていたと気づくことがなくなります。

テンプレートは、Amazon が確認する三つの点を軸に設計しています。

Amazon が確認する点意味
仕上がり寸法断裁後の本の幅と高さ。テンプレートは KDP の標準サイズを網羅します。絵本でよく使われる正方形——8.25″ × 8.25″ と 8.5″ × 8.5″——も含みます。
塗り足し印刷では天・地・小口から 0.125″(3.2 mm)が切り落とされます。イラストを紙の端まで届かせるには、その線を越えて伸ばす必要があります。6″ × 9″ の本なら 6.125″ × 9.25″ のページが要ります。ここを外すと、端に細い白い筋が出ます。
余白外側の余白は、塗り足しなしで 0.25″ 以上、塗り足しありで 0.375″(9.6 mm)以上。内側、ノド側の余白はページ数とともに増えます。150 ページまでは 0.375″、それ以上はさらに広く。文章がノドに吸い込まれないためです。

子ども向けの絵本は、ほぼどれもイラストが紙の端まで届きます。つまり塗り足しはほぼ必須で、しかも一ページでも塗り足しがあれば、ファイル全体をそれ用に設定しなければなりません。だからこそ、設定として残さずテンプレートが引き受けます。

Master Pro なら、書き出しはすでに印刷対応です。 PDF に書き出しでは、RGB ではなく CMYK を選び、解像度を 100・300・500 DPI から指定できます。KDP は画像ごとに 300 DPI 以上を求め、600 以下を推奨しているので、300 も 500 も安全です。ファイルサイズには注意してください。Amazon の上限は 650 MB で、長いフルカラーの本を 500 DPI で書き出すと、そこに近づきます。

CMYK と 500 DPI は Master Pro プランの機能です。Creator は最大 300 DPI で書き出せ、KDP の最低解像度を満たします。Starter は RGB・100 DPI で、画面用には十分ですが、印刷には足りません。

最小ページ数はインクによって変わります。プレミアムカラーなら 24 ページ、標準カラーなら 72 ページ——短い絵本がよくつまずくところです。詳しくは Amazon の仕上がり寸法・塗り足し・余白とペーパーバックの入稿の案内にあります。

背景を設定する

背景ツールは、ページ上でほかのすべての下に来るものを決めます。単色でも画像でも構いません。

知っておきたいことがいくつかあります。

  • 背景はいちばん下のレイヤーです。文章も人物も画像も、必ずその上に載ります。
  • やわらかく、コントラストの低い背景は、本文を読みやすく保ちます。にぎやかな背景は文字と喧嘩します。
  • イラストを一面の場面として使いたいなら、背景に設定してください。うっかり動かしてしまうことがなくなります。

レイヤー

レイヤーパネルは、いまのページに重なっているものをすべて表示し、順番を変えさせてくれます。リストで上にあるものが手前です。

何かおかしいときに最初に見る場所でもあります。要素が消えたように見えても、削除されていることはまずありません。ほかの何かの後ろにあるだけです。レイヤーを開き、リストから見つけて、手前に出してください。

本の判型とページサイズ

上部バーに 本 / サイズ変更 の切り替えがあります。

  • 本 は通常の編集モードで、ページを作業する場所です。
  • サイズ変更 は、本の判型やページサイズを変える場所です。

判型は本をつくるときに選びます。現在のページサイズは、左上の本メニューで——本の種類と著者名の隣に——寸法として表示されます。たとえば 1280 × 720 px です。

仕上がった本のサイズを変える前に:ページサイズを変えると、すべてのページの縦横比が変わります。端に寄せて置いた要素は、置き直しが必要になることがあります。本がほぼ完成しているなら、先に複製をつくるか、サイズ変更は早い段階で済ませてください。

ガイドとズーム

左上の本メニューには、精密なレイアウトを助ける三つのガイド表示があります。オンのものにはチェックが付き、どれも印刷されません。あなたのための目印であって、ページの一部ではありません。ズームのスライダーは別で、右下にあります。

  • ページ定規 — キャンバスのまわりに目盛りを表示します。すべてのページで余白をそろえたいときに便利です。
  • グリッド — ページの上にグリッドを敷きます。ページを何行・何列に分けるかを指定でき、どのページでも要素を同じように揃えられます。
  • セーフエリア — 文章と人物が収まるべき、端からの余白を描きます。すべての辺に一つの値を入れるか、各辺を個別に設定にチェックを入れて、px で指定します。本を印刷に回すなら、これをオンにしてください。外に出たものは断裁で切り落とされる恐れがあります。
  • ズーム — 右下のスライダーでキャンバスを拡大縮小します。細部には寄り、ページ全体を見るには引きます。

素材を散らかさない

フォルダーツールは、保存した素材とアップロードを整理します。短い本なら使わずに済むかもしれませんが、画像と人物が数十も溜まったときには、探し物が五秒で済むか五分かかるかを分けるのがこのツールです。

ヒント:追加したものはすべてどこかのページの上にあり、ページはすべてストリップのサムネイルになっています。何かが消えたように見えたら、生成し直す前にレイヤーを確認してください。十回のうち九回は、ほかの要素の後ろに隠れているだけです。

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