ページをまたいでも同じ人物に保つ
主人公こそが、本を「自分だけのもの」にします。3 ページ目と 4 ページ目でハルトの顔が変わってしまえば、魔法は解けます。読者は理由を説明できなくても、それに気づきます。表紙から最後の場面まで一人の人物を見分けのつく姿で保つこと——AnyTale はそのために作られています。その方法を、ここで説明します。
なぜ多くのツールでは人物がぶれるのか
ほとんどの AI ツールでは、画像が毎回ゼロから生成されます。「赤い髪で黄色いレインコートの男の子」と二度頼めば、どちらも説明には合っているのに、別々の男の子が出てきます。鼻が違い、目が違い、顔の輪郭が違う。
20 ページもあれば、一人の主人公が 20 人のほとんど他人になります。AI でつくった絵本が素人くさく見える最大の理由がこれで、説明文を長くしても直りません。
AnyTale はどう解決しているか
人物は一度だけつくり、そのあとは同じ人物を各ページに置いていきます。12 ページ目のハルトは、表紙にたまたま似た新しい生成結果ではありません。保存された、同じ人物です。

上の騎士は、どれも同じ保存された人物です。ポーズが違い、位置が違うだけで、主人公は一人です。
仕掛けはそれだけで、そこから覚えておくべき原則が一つ出てきます。
主人公を説明し直さない。いつも使い回す。
| こうする | こうしない |
|---|---|
| キャラクターを開き、保存済みの主人公を新しいページに置く | 画像を開き、「赤い髪の男の子」をもう一度生成する |
| Magic Characters で、同じ主人公を新しいポーズにする | この場面では座っている必要があるからと、新しい人物を生成する |
| 本をつくるときに選んだイラストのスタイルを保つ | 途中でスタイルを変える |
同じ人物を新しいページに置く
左のツールバーでキャラクターを開きます。出演者はすべてここにいます。
- 主要キャラクター — 本の主役たち。どのページにもすぐ置けます。
- 最近使用 — 直前に置いた人物。すぐ呼び戻せます。
- 生成したキャラクター — この本でつくったものすべて。いちばんよく開くのはここです。
人物をクリックして置き、場面に合わせて動かし、大きさを変えます。拡大縮小や移動で「誰か」が変わることはありません。すでにある人物を動かしているだけで、新しくつくっているわけではないからです。
顔を変えずにポーズだけ変える
Magic Characters は Creator と Master Pro プランで使えます。
物語には、立っている主人公も、座っている主人公も、走る主人公も、眠る主人公も必要です。その一つひとつを別々に生成することこそが、見た目のぶれを生みます。それを避けるためにあるのが Magic Characters です。同じ人物を、別のポーズで生成し直します。
- 人物をページに置き、選択します。
- 上に出るツールバーの Magic Characters を押します。サイドパネルが、その人物を読み込んだ状態で開きます。
- ポーズを開き、カテゴリー(女性、男性、女の子、男の子、動物)とポーズを選びます。どのカテゴリーにも Realism と Chibi の二種類があり、メイン、立ち、座り、地面に座る、走る、そして寝そべるポーズが二つ用意されています。
- キャラクターを生成を押します。
同じ主人公が新しいポーズで戻ってきます。顔も服もそのまま、姿勢だけが変わります。

このパネルでは、二つだけ気をつけてください。
- 説明文には手を触れないこと。 そこには既存の人物の説明があらかじめ入っています。新しいポーズを同じ人物に保っているのは、まさにこの文章です。書き換えてしまうのが、別の子どもをうっかりつくってしまういちばんよくある原因です。
- モデルと料金を確かめること。 上部のモデル選択に生成の料金がトークンで表示されるので、ポーズ一つの費用は押す前にわかります。
Magic Characters は同じツールバーの Magic AI の隣にありますが、仕事は別です。Magic Characters はこの人物を生成し直します。同じ主人公を別の姿勢で、というときは必ずこちらを選んでください。
参考画像を使う
はっきりした見た目のイメージがあるなら、人物をつくるとき、あるいは生成し直すときに参考画像をアップロードしてください。言葉より、画像のほうがはるかに強く見た目を固定します。説明文には解釈の余地が残りますが、画像には残りません。
実在の子どもをもとに主人公をつくるときも、やり方は同じです。本物の写真を使いたくない場合は、アバター機能が、写真そのものは使わずにお子さんに似た人物をつくります。できたアバターは、ほかの人物とまったく同じように扱えます。生成したキャラクターから、各ページに置いてください。
ぶれない本の半分は、イラストのスタイルで決まる
人物が完璧にそろっていても、絵のスタイルが動けば本はばらばらに見えます。本のイラストのスタイル——Artbook、Storybook、Playful Cartoon、Magic Tales、Watercolor、Cute Anime、Anime、Modern Graphic など——は本をつくるときに決まり、すべてのイラストを一つの筆致にそろえます。
Magic Characters のパネルでは、人物の現在のスタイルが最初のタイルとして、色とポーズの隣に出ています。本と合っているか確かめてください。Storybook の主人公が Anime の場面に立っていると、何が問題か言えない人の目にも、間違いとして映ります。
それでも人物がおかしいとき
| 見えていること | たいていの原因 |
|---|---|
| 2 ページのあいだで顔が変わった | 保存済みの人物を使わず、新しい人物が生成されています。削除して、生成したキャラクターから主人公を置き直してください。 |
| 服や髪が変わった | 人物が、本人からではなく説明文から生成し直されています。既存の人物に Magic Characters を使ってください。 |
| ページごとに色がずれていく | 生成時に色を指定するか、参考画像を足して配色を固定してください。 |
| 人物が場面の上に貼りつけたように見える | たいていは背景の縁が残っています。人物の背景を消し、大きさをページに合わせてください。 |
| 人物はあるのに見えない | 背景か、ほかの要素の後ろにあります。レイヤーを開いて、手前に出してください。 |
ヒント:ページを組み始める前に、出演者を全員そろえてしまいましょう。ハルトと、その友だちと、ふくろうを先にまとめてつくっておけば——同じイラストスタイルで、ひと息に——物語が新しい人物を求めるたびに考え出すかわりに、まとまりのある一式から選べます。
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